洗濯マグちゃんにクエン酸を投入すると、柔軟剤の効果はあるのか検証

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柔軟剤の代わりにクエン酸を利用する、という方法が昔からナチュラル思考の人に人気のようですね。

それでは、洗濯マグちゃんもせっかく洗剤・柔軟剤不使用なんだら、柔軟剤の代わりにクエン酸を入れればふわふわになるのではないか?とお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

今回の記事は以下について検証しました。

・柔軟剤とはそもそもどういう仕組みでふわふわになるのか

・クエン酸による柔軟剤効果の仕組みとは

・クエン酸とマグちゃんを入れるとどんな反応が起こるのか

・そもそもマグちゃんに柔軟剤は必要なのか

・マグちゃんとクエン酸を入れることによる柔軟剤効果はあるのか

このことについて検証している記事が、ネット上で探しても見当たらなかったので、皆さんの疑問を科学的に解決したいと思います。

 

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柔軟剤は、どういう仕組みでふわふわになるのか

以前、別の記事でも引用させていただきましたが、柔軟剤の効果はこのように説明されています。

洗濯洗剤の主成分はマイナスの静電気を帯びる「陰イオン界面活性剤」ですが、柔軟剤の主成分とは一体何でしょうか?

実は柔軟剤の主成分も同じく界面活性剤の一種で、こちらはプラスの静電気を帯びる「陽イオン界面活性剤」と呼ばれるものです。

マイナスに帯電した繊維をプラスの電気で中和することで柔軟性を付与しているのです。

※Oggi.jpの「肌トラブルの原因に!? 柔軟剤を避けたい理由」より引用

つまりどういうことかと言いますと、

洗剤でマイナスの静電気を帯びてしまった洗濯物に、プラスの静電気の柔軟剤を添加することによって、プラマイ0にする。それによって柔軟性が出る(というか、柔らかさが元に戻る)」

ということです。

 

洗剤(マイナス) + 柔軟剤(プラス) = 0 (柔らかさが元に戻る)

 

クエン酸による柔軟剤効果の仕組み

「洗濯用洗浄剤の多くは弱アルカリ性~アルカリ性。そして、クエン酸は酸性です。洗濯時の仕上げとしてクエン酸を使用すると、アルカリ性と酸性が中和されるため、使わない時よりふんわり仕上がります」

※トクバイ「クエン酸を柔軟剤代わりに使うハウツー–小さじ1杯でなめらかな手触りに」 より引用

こちらは、アルカリ性と酸性の話が出てきました。

洗剤(アルカリ性) + クエン酸(酸性) = 中性(柔らかさが元に戻る)

 

皆さんお忘れでしょうが(私も忘れていました)、中学校時代の理科のおさらいです。

このイオンの話と、アルカリ性・酸性、言ってることは一緒です。

マイナスの静電気 = 陰イオン = アルカリ性 
プラスの静電気 = 陽イオン = 酸性 

つまり柔軟剤も、クエン酸も、ふわふわにさせている現象は同じということになります。

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クエン酸とマグちゃんを一緒に入れるとどんな反応が起こるのか

以前の記事でも紹介しましたが、クエン酸とマグちゃんを一緒に水に入れると、クエン酸マグネシウムと水素が発生します。

クエン酸+マグネシウム→クエン酸マグネシウム+水素
C6H8O7+Mg→MgC6H6O7+H₂

そもそもマグちゃんに柔軟剤は必要なのか

マグちゃんがどのように洗浄効果を発揮しているかを考えれば、自ずと答えは出てきます。

以前記事で紹介した、マグちゃんの洗浄効果の仕組みをおさらいしてみましょう

 

 

【検証】マグちゃんは、なぜマグネシウムと水だけで洗浄効果を発揮するのか?

第1段階
マグネシウムと水が反応してアルカリイオン水ができる
マグネシウム+水→水酸化マグネシウム+水素
第2段階
アルカリイオン水が服についた油を(加水)分解して石鹸になる
→鹼化(けんか)と言う

油脂+水酸化マグネシウム→石鹸(脂肪酸塩マグネシウム)+グリセリン(注1)
第3段階
水石鹸になったことで界面活性効果(注2)が発揮されて、さらにアルカリイオン水の効果によって汚れが落ちる(注3)

 

※注1 ”グリセリンはせっけん内に10~15%程度含まれるといいますが、通常は塩析という方法で取り除き、化粧品など他の目的に使われることが多いそうです。グリセリンをそのまま残した丸ごとのせっけんには、しっかり洗浄はするけれど、潤いもきちんと補ってくれる性質があるのですね。”(引用:せっけんの化学と合成界面活性剤

※注2 ”界面活性とは:馴染まないものを馴染ませる働きがあり、洗剤の中でのその働きは「洗剤で物を洗う」という過程の中で水にぬれにくいプラスチックの食器をぬれやすくさせ、また繊維束の中に水をしみ込ませる働きをし、さらに油分と水分を混ざり合わせて汚れをはぎ取って洗いやすくするためのものです。”(引用:日本アレルギー協会

※注3 ”アルカリイオン水は乳化・分散作用も持ち合わせているため、油脂分を細かく分散して洗浄物から汚れを剥がれやすくします。”(引用:アルカリイオン水洗浄による鹸化作用

 

【検証結果1】マグちゃんは、水と反応してアルカリイオン水を作る

この記事の最初に書いた「洗剤と柔軟剤の仕組み」で、洗剤はアルカリ性柔軟剤は酸性で中和することによりふわふわになる、ということがわかりましたよね。

マグちゃんは水と反応することで、水をアルカリ性にする=アルカリイオン水になります。

マグちゃん + 水 = アルカリイオン水

 

柔軟剤の効果は、「アルカリ性に酸性を合わせることで中性に戻すこと」でしたね。

アルカリイオン水になった水に、クエン酸を添加させることで柔軟効果は得られると考えられます。

 

アルカリイオン水 + クエン酸(酸性) = 中性(ふわふわになる)

 

【検証結果2】アルカリイオン水は、油を(加水)分解して石鹸とグリセリンができる

鹸化反応が起こるアルカリイオン水は、油(服の汚れ)と反応して石鹸とグリセリンを作り出します。見た目透明なマグちゃんの洗濯で、このような反応がなされているのは驚きですね。

グリセリンは保湿効果があるため、ある程度柔らかさが付与されます。

そのためマグネシウムによる洗濯は、わざわざ柔軟剤を入れなくてもグリセリンのおかげで柔軟効果が得られます。ちなみに我が家では、柔軟剤は全く使用していません。

 

マグちゃんは鹸化の際にできるグリセリンのおかげで、柔軟効果が発揮される

 

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【結論】マグちゃんにクエン酸を混ぜれば柔軟剤効果はあるが、入れなくてもいい

以上のことをまとめますと、以下の結論が導き出されました。

1.マグちゃんとクエン酸の併用で、柔軟剤効果は得られる

2.アルカリイオン水と油の反応でグリセリンが生成されるので、必ずしも柔軟剤は必要ない

3.マグちゃんとクエン酸が直接反応することにより、マグネシウムが溶け出し、水素が発生する

クエン酸とマグちゃんの併用で柔軟剤効果は期待できます。
それよりもマグちゃんが溶け出してしまうことの方が、私は心配です。

出来ればマグちゃんとクエン酸を併用したい場合は、洗いモードがおわったらマグちゃんを取り出して、それからクエン酸を投入するのが望ましいと思います。

鹸化で出来たグリセリンにより柔軟効果が得られるため、どうしてもタオルなどをふわふわにしたい場合のみ利用するなど、工夫してみてはいかがでしょうか。

 

ちなみに我が家は、ドラム式洗濯機で乾燥工程まで入れているので、柔軟剤を入れなくてもふわふわです。また、おしゃれ着など乾燥工程に入れて服のしわが気になるものは、乾燥工程に入れず普通に乾かしています。柔軟剤は入れていませんが、服が固いと感じることはありません。ただタオル類はドラム式洗濯機だと叩きつけて洗うため、乾燥工程に入れない場合は結構固いと感じることが多いです。

 

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まとめ

今回はマグちゃんとクエン酸を混ぜると柔軟剤効果は得られるのか、様々な文献をもとに検証しました。

当ブログでの見解は、以下の通りです。

・クエン酸とマグちゃんを併用して柔軟剤効果は得られるが、入れなくても柔軟剤効果は得られる

・クエン酸とマグちゃんは水に漬けると反応してしまうので、クエン酸を投入する前にマグちゃんは取り除くのが望ましい

マグちゃんとクエン酸というと、web上で検索しても被膜除去しかヒットしません。
疑問に思われている皆様には、解決となったのではないでしょうか。

他にも洗濯マグちゃんの記事を多数公開しておりますので、ぜひ一緒に読んで見てくださいね!

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