洗たくマグちゃんを使ったお洗濯について、テレビやネットで話題ですね。
でも紹介動画を見ていると「洗剤と一緒に入れると消臭効果が高くなる」という言い方をされてることが多いみたいです。
でもマグちゃんの商品説明には「洗剤を使わなくてもマグちゃんだけで洗えます」とも書かれています。
じゃあ結局、マグちゃんで洗濯する時は洗剤は一緒に入れたほうがいいの?柔軟剤は?ってなりますよね。
1年以上マグネシウム洗濯を続けている私の経験談も踏まえて、まとめてみました。
結果だけ知りたい方は、目次から知りたい項目までスキップしてください。
マグちゃん(マグネシウムペレット)で洗濯する時、洗剤と柔軟剤は必要かどうか科学的に調べてみた
洗濯における洗浄とは何か 洗剤は必要?
洗濯とは、服についた汚れを落とすという行為である
説明されなくても、当たり前のことですね。殆どは目に見えない汚れや匂いを洗濯で落とすことが多いと思います。シミになってしまったり、泥汚れという目に見える汚れを落とす行為でもあります。この場合は、洗濯洗剤だけでは取り切れないのが通例かと思います。
では洗剤で服の汚れを落とすとはどういうことでしょうか。
服の汚れは酸性が多い 酸性・アルカリ性・中性の汚れ分類
服につく汚れは酸性が多いという記述があったので調べてみました。
酸性の汚れ
・食べこぼし
・皮脂
アルカリ性の汚れ
・水あか
・尿汚れ・尿石
・石けんカス
中性の汚れ
・油(食物油は酸性と書かれた記事を多く見かけましたが、phは水に対しての測定法のため、食物油は酸性でもアルカリ性でもない中性というのが正しいようです。じゃあ油は酸化するっていうじゃない!って言う方は、説明されたサイトがあったのでリンクから読んでみてください。参考サイト:油の酸化/株式会社 サンコー商事)
マグちゃん(マグネシウム)は水と反応し水素を発生させ、アルカリイオン水になることで洗浄する
洗たくマグちゃんの公式サイトにその反応が図式されています
(調べて記載してますが、高校で習った化学式を忘れてしまった素人が書いているので間違っている可能性があります。ご了承ください)
マグネシウムと水が反応してアルカリイオン水ができる
マグネシウム+水→水酸化マグネシウム+水素
アルカリイオン水が服についた油を(加水)分解して石鹸になる
→鹼化(けんか)と言う
油脂+水酸化マグネシウム→石鹸(脂肪酸塩マグネシウム)+グリセリン(注1)
水石鹸になったことで界面活性効果(注2)が発揮されて、さらにアルカリイオン水の効果によって汚れが落ちる(注3)
※注3 ”アルカリイオン水は乳化・分散作用も持ち合わせているため、油脂分を細かく分散して洗浄物から汚れを剥がれやすくします。”(引用:アルカリイオン水洗浄による鹸化作用)
洗濯用洗剤は主成分の合成界面活性剤の作用とアルカリ剤によって洗浄する
27%直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(注4)
ポリオキシエチレンアルキルエーテル(注5)
純石鹸分(脂肪酸塩)
・安定化剤
・アルカリ剤
・水軟化剤
・分散剤
・酵素
・蛍光増白剤
界面活性剤(上記※注2)で洗剤と水が衣類に染み込むようにして、アルカリ剤で強制的に水をアルカリ性にして汚れを落とす、ということかと思います。
陰イオン界面活性剤。石油が原料(アルキルベンゼン系)。皮膚障害をはじめとし人体に有害な場合もあります。環境汚染のナンバーワンと云って良いほどですが一般の方はその怖さに気づかずに平気で使っています。自然環境の中では硫化物を含むため非常に分解されにくく半減期は30年といわれています。
同じ硫酸基をもつS系の合成界面活性剤(ABS,AS,AES,AOSなど)も毒性が強く蛋白質変異性作用があり遺伝子損傷性。皮膚浸透がきわめて強く一度付着すれば洗っても取れず厄介です。
※注5 ポリオキシエチレンアルキルエーテル=略称AE 非イオン系界面活性剤
マグちゃんと洗濯用洗剤の洗浄方法の違いはない。 なので、洗剤は混ぜる必要がない
上記の結果から、ひとまず洗浄方法の過程は一緒なので、混ぜる必要はないということがわかりました。実際に私も洗剤を一緒に混ぜることは滅多にありません。
洗濯における柔軟剤って何? 柔軟剤は必要?
柔軟剤の効果を調べてみた
昨今、柔軟剤の役割は、柔らかくするというよりも匂いをつける方が重要視されているように思います。私はあの柔軟剤のきつい匂いが苦手で、マグちゃんを導入する前はなるべく匂いがきつくなくてほんのり香る種類のものを探していたほどです。今はあの匂いから開放されて、とても快適な日々です。
脱線しましたが、そもそも柔軟剤ってどうして必要なのでしょうか?
洗濯洗剤の主成分はマイナスの静電気を帯びる「陰イオン界面活性剤」ですが、柔軟剤の主成分とは、一体何でしょうか?実は柔軟剤の主成分も同じく界面活性剤の一種で、こちらはプラスの静電気を帯びる「陽イオン界面活性剤」と呼ばれるものです。マイナスに帯電した繊維をプラスの電気で中和することで柔軟性を付与しているのです。
※Oggi.jpの「肌トラブルの原因に!? 柔軟剤を避けたい理由」より引用
洗剤で発生した陰イオンを柔軟剤の陽イオンで打ち消してふわふわにするみたいですね。
マグちゃんの洗濯は陰イオン界面活性剤が入ってないから柔軟剤が必要ない、たぶん
マグちゃんのお洗濯でなぜ柔軟剤が必要ないか、公式HPには載ってなかったので推測に過ぎないのですが、マグちゃんのお洗濯は陰イオン界面活性剤じゃないので、柔軟剤で打ち消す必要がないということなんだと思います。アルカリイオン水は陰イオン界面活性剤とは違うので、多分合ってると思います(素人判断です)。
ちなみに気になったので、我が家に現存している某柔軟剤の成分も記載しておきます(こちらは全く使ってません。過去の遺物です)
エステル型ジアルキルアンモニウム塩(注6)
・安定化剤
結論と、それでも納得しない方へ
結論:せっかくマグちゃんを使うなら、洗剤・柔軟剤なんて混ぜないほうがいい
上記の長々しい注釈もちゃんと読んでいる人はもうお気づきかと思いますが、洗濯用洗剤に使われている合成界面活性剤の人体・環境への被害のほうが気になっちゃいまして…。マグちゃんと洗剤・柔軟剤の併用は必要かどうかよりも、絶対につかったらあかんやつ!!!って言う気持ちが強くなりました。みなさんはどうでしょう。そう思いませんでしたか??
結論をもう一度申し上げると、上記でも述べたようにマグちゃん(マグネシウムペレット)を使った洗濯で洗剤・柔軟剤の併用は必要ありません。もう絶対的に必要ありません。記事を飛ばしてここまで飛んできたけど、やっぱり洗剤混ぜたほうがいいんちゃうん?って思う人は上に戻って読んでみてください。どんどん自分が使っているものが恐ろしくなってきます。
それでも納得できない人は下に進んでください。
日本人は思い込みが強い 泡立ってないと洗った気がしない
洗剤を使った泡立ちが、なんとなく洗ってる感じをかもし出してますよね。でもそれ、錯覚ですから。泡立たなくても洗えてますから!安心してください。1年以上使った私が言うんですから、間違いないです。マグちゃんだけで洗っても、臭くないです。
日本人は刷り込みに弱い 匂いがついていないと洗った気がしない
昨今の匂いブームのせいで、強い匂いがついた服を着ている人が多くなってきました。私達は最近のCMなどによって、洗濯後の衣類はいい匂いがするという刷り込みがされています。洗濯後の衣類はいい匂いがするのが当たり前だと思ってます。でもそれって結局、匂いでごまかしてるだけとも…。
どうしても匂いをつけたい人は、柔軟剤じゃなくて消臭ビーズとかでつけたらいいんじゃないでしょうか。もしくは、洗濯が終わったあとに香りをつけるとか。
日本のTVの陰謀? TVでマグちゃんを紹介するときに必ず「洗剤と併用すると消臭効果が高まる」と言うわけ
考えればすぐ分かることですが、テレビには「提供」っていうものがあるので、全面的に「洗剤は悪、今日からみんなやめよう」、とは言えない理由があるんですよね。
ただし「ガイアの夜明け」で紹介されていた時は、ちゃんとマグちゃんだけで洗浄効果が十分にある、という構成にしていたのは偉いなと思いました。
まとめ
今回は、マグちゃんと洗剤・柔軟剤の併用は必要なのかについて、まとめてみました。調べていくうちに、かなり衝撃的なことがいろいろわかって書いていて勉強になりました。みなさんはこの記事を読んでも洗剤を使い続けますか?
ぜひ皆さんも、ご自宅にある洗剤について調べてみてはいかがでしょうか。
ぜひ、マグネシウムペレットで快適な洗濯ライフを!



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