iPhoneをいつまで買い続けますか?という記事を、先日書きました。
どうせiPhoneから乗り換えるなら、徹底的に安いスマホにしたいと考えて、格安スマホ、いわゆる中華スマホにしようとする人は多いと思います。
でも、ちょっと待ってください!!
「格安スマホを買って、いざ使おうとしたら使えなかった!」ということにならないために、まずは理解しておくべきことがあります。焦らずに、今回紹介する用語をひとつずつ覚えて、自分にあったスマホを選びをしていきましょう。
初心者でも理解できるように、なるべく専門用語を使わないよう説明します。
「機械に弱いから私にはムリだー」とあきらめないで、最後まで読んでみてください。
ちょっと記事が長くなってしまいましたので、自分が買いたいと思ったスマホの記事なんかと照らし合わせながら見ると、より理解が深まると思います。
お金を搾取され続ける生活から解放されましょう!
これが理解できれば、他のサイトに行っても何を言っているのかわかるはずです。
iPhoneから格安スマホに乗り換える前に、知っておくと便利な用語【初心者向け】
SIMカード・携帯電話会社に関する用語
SIM、SIMカード
SIM(SIMカードと意味は同じ)とは、subscriber identity moduleの略です。加入者識別モジュールという意味ですが、ここは覚えなくていいです。
このSIMにはあなたの「電話番号」などの情報が入っていると思ってください。このSIMが携帯電話に入ってるから、あなたの携帯電話は電波が受信できます。このSIMが入ってないと、docomoやau、ソフトバンクの電波を受信できません。
simサイズ
SIMにはサイズが3種類あります。「標準SIM」「microSIM」「nanoSIM」です。
スマホの種類によってSIMのサイズが異なります。
iPhone5以降はnanoSIMで、2014年以降に発売されたスマホのほとんどはこのnanoSIMです。
(参考:SIMカードのサイズ・種類を徹底解説! SIMカードの選び方やサイズ変更・交換する方法)
格安SIM、MVNO
格安SIMについては、以前記事でも紹介しました。
格安SIMとMVNOは厳密にいえば違いますが、同じだと思ってもらって構いません。MVNOはMobile Virtual Network Operatorの略で仮想移動体通信事業者という意味です。覚えなくていいです。
「MVNO」は、自社で回線設備電波を持たず、大手携帯電話会社(docomo、au、ソフトバンク)から回線を借りて格安SIMのサービスを提供している事業者の総称です。
代表的なのはLINEモバイルや楽天モバイルなどです。
いわゆる格安SIMと呼ばれるものは、SIMカード自体を指しているのではなく、安い価格で通信を提供している事業者のことを指しています。
格安SIMというカードが、1枚〇円で販売されているわけではありません。
キャリア、大手携帯電話会社
docomo、au、ソフトバンクの3社のことを総称してキャリアと呼びます。
この3社と契約した時にもらえるメアドのことをキャリアメールと呼びます(〇〇.docomo.co.jpなど)
SIMフリー、SIMロック
キャリアが販売している携帯電話(iPhoneを含む)は、そのキャリアのSIMでしか使用できないようにSIMカードの認識を制限されています。それをSIMロックと言い、その制限を解除する(どこの会社のSIMでも刺さるようにする)ことをSIMロック解除と呼びます。
携帯電話会社によって、SIMロック解除には以前は料金がかかっていましたが、現在は無料でできます(例外あり)。
Apple社やAmazon、海外通販、一部の家電量販店で販売されている端末は、SIMフリー端末、SIMフリースマホと呼ばれ、どこの会社のSIMでも認識できる端末が発売されています。
ただし、自分で用意したSIMフリースマホにキャリアのSIMを刺して使用する場合は、自分で通信できるように設定する必要があります。各社それぞれ設定方法が違います。ここでつまづくと、せっかく買ったのに通信できないよ!となる場合があります。自信がない方はおすすめしません。
なお、すでに格安SIMと契約をしていて(またはする予定がある)、自分で用意した中華スマホに乗り換えようとしている方、SIMカードが届いた時の設定マニュアルありますか?設定方法はそちらに載っています。なくした方は、問い合わせるか、大概ググれば出てくると思います。
スマートフォン本体に関する用語
技適(技術基準適合証明等のマーク(技適マーク)
日本で電波を発する機器には技適という証明のマークがついていないと、電波を発してはならないという法律があります。
(参考:総務省 電波利用ホームページ:技適マーク、無線機の購入・使用に関すること)
日本のちゃんとした家電量販店・ケータイショップで売られているスマホに関しては、ちゃんと技適マークが入ってますので、問題ありません。
一方、日本国内で未発売のスマホや、並行輸入で入荷されているネット販売品に関しては、日本の組織を介さないで直接私たちの手元に入ってきますので、技適マークがありません。
「技適マークがないから悪いことをするスマホだ」ということではないのですが、法律違反に値することになります。それを承知で使用するかどうかは購入者の判断です。
参考:「技適」なしスマホを使うと罰せられる? 覚えておきたい技適の話
参考:【中国スマホ】技適マーク無しのスマホが電波法違反に問われない理由
CPU、SoC
CPUとはコンピュータやスマホの中にある頭の部分です。つまり、どのくらい頭がいいかということです。コンピュータでいえば、おなじみCore-iシリーズですね。
しかし、スマホに入っている頭の部分はSoCと表現されます。SoCとはCPU(頭)を含む、音を出したり画像を描写したり、通信したり、様々なことをする機能がひとつのチップにまとめられたものです。厳密にいえば違いますが、スマホのCPUはSoCだと思っていただいて構いません。
中華スマホに入っているSoCの代表はSnapdragon(通称スナドラ)と呼ばれるものです。数字が多きれば大きいほど、頭がいい・性能がいいSoCが搭載されているとお考え下さい。
スペック、AnTuTu
よくスペックがいいとか、高スペックとか言いますが、ようはどのくらいサクサク動くかということです。このスペックをはかる方法として、AnTuTu(アンツツと読む)というアプリで計測することが多いようです。スマホ比較サイトなどには、このAntutuの得点が表記されています。
簡単に言えば、
AnTuTu得点が低いのに、値段が高いスマホはコスパ(コストパフォーマンス)が悪い
AnTuTu得点が高いのに、値段が安いスマホはコスパ(コストパフォーマンス)が良い
ということになります。
ちなみに私が今回買ったXiaomi mi9 SE は 「Snapdragon 712」でAnTuTu得点が180,466点、その上位モデルのXiaomi mi9は「Snapdragon 855」でAnTuTu得点が373,607点で、倍もの違いがあります。
しかし、SNSくらいの利用でそれほどのスペックを必要とするのか?という観点からすると、スペックは高ければいいというわけでもありません。その分お値段も高くなりますし、画面サイズも大きくなります(現状、iPhone7や8のような小型サイズで最高スペックのCPU搭載スマホは、2019年6月現在、登場していません)
さらに付け加えてiPhoneのAnTuTu得点を見ると、iPhoneXSで368,122点、iPhone8で234,766点、iPhone7で169,593点だそうです。どれだけiPhoneが高性能であるかがわかりますね。そりゃお値段も高いはずだ。
(参考:ガルマックス:実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ[2019/6/13更新])
OS
OSとは、オペレーティングシステムのことで、コンピューターを動かすためのソフトウェアのことです。iPhoneで言うところのiOSに当たります。WindowsでいうとWindows7とかWindows10とかですね。
この記事を読んでいるのはiPhoneから離脱する人だと思いますので、おのずとandroid端末を選ぶことになると思いますが、android端末のOSは、android〇.〇と表記されます。現在、最新モデルとして流通しているandroid端末に搭載されているOSはandroid9.0です。今年中に10.0が正式リリース予定です。
iPhoneの場合、最新iOSのアップデートを何度も何度も何度も、時には半強制的に求められます。しかし、古い端末を長く使い続けている人が新しいiOSにバージョンアップすると動作が重くなったり、バッテリー消耗が激しくなったりすることがありました。
androidの場合、端末(スマホ本体)そのものがもともと入っていたOSに適した状態で構成されているため、iPhoneのように「早くOSをアップデートしろ、さもなくば強制的に夜勝手にやっておくからokを押せ」という脅しはないようです。
しかしiPhoneと同じようにandroidも古い端末を長く使い続けていると、本体の性能がOSのバージョンアップについていけなくなることがあります。CPUの性能がある程度高ければバージョンアップについていけますが、低いとバージョンアップについていけず、だんだん動作が重くなっていきます。
カメラ性能、画素数
iPhoneでも近年、デュアルレンズ、トリプルレンズといった、レンズが2つ、3つついているモデルが登場しました。それにより、奥行き感を出せるポートレートモードで撮影が可能になりました。同じようにレンズが複数ある中華スマホもあり、同じくポートレートモードで撮ったり、広角レンズ、望遠レンズといった性能の高いレンズを持つスマホも登場しています。
画素数というのは、どれだけ綺麗な写真が撮れるかという基準になるものです。大概、〇万画素という表記がされています。iPhone自体、画素数がかなり高いので今まで気にならなかったかと思いますが、安いスマホを買って画素数が減ると、画像が荒いと感じることがあるかもしれません。
容量、ストレージ
容量、ストレージとも呼ばれますが、どのくらいデータが保存できるのか、ということです。64GB、128GB、256GB、512GBと、どんどん倍になっていくのが特徴です。
iPhoneはSDカード(データを保存できるカード)を入れることができないので、容量が少ないと、写真が保存できない、ゲームをダウンロードできないなどの状態になってしまいます。
android端末の中ではSDカードを入れられる端末と、入れられない端末があります。
しかし昨今、データをクラウド(インターネット上にデータを保存できるサービス)上で保存できるサービスが発達してきたため、データ容量はそこまで重要ではなくなってきました。
私は写真と音楽を、Googleが提供しているクラウドサービス(Googleフォト、Play Music)に保存しています。いつでもどこでも、どの端末でも(PCでさえ)、インターネット接続があれば同じものが見れる環境になりました。しかも無料です。すごい世の中になりましたね。
対応バンド
中華スマホなどの比較サイトを見ていると、この対応バンドという名前を頻繁に見ると思います。対応バンドとは簡単に言うと、キャリア3社のうち、どの電波を受信できるかを表記しています。
特に日本で未発売の中華スマホは日本で使用されることを想定していないので、docomo、au、ソフトバンクの3社の電波をちゃんと受信できるかどうかは、端末の対応バンドによります。日本で正規に販売されている端末に関してはほぼ問題ありません。
余談ですが、ソフトバンクはほとんど問題なく受信できることが多いですが、docomoはプラチナバンド非対応(*注1)、auは電波そのものを受信できないことがあります。自分が購入しようとしている端末が、どの電波を受信できるか確認してください。どうしてもその端末を使いたいけど対応バンドが合っていない場合は、SIMを交換する必要性があります。
注1:プラチナバンドとは700~800MHz帯域の電波のこと。山間部などではこの電波が受信できない地域があるため、都心に住んでいる人は問題ないが、元々電波強度が弱い地域などでは受信できないこともある。もっとちゃんと知りたい人は以下のサイトを参照してください。
参考:格安SIMで失敗しないノウハウ~格安SIMの機種別の対応周波数を調べる方法~
バッテリー容量
どのくらいバッテリーが持つのか、容量が数値で示されていることが多いです。大容量と呼ばれるもので4000mAhあります。3000mAhあれば通常使用で十分1日以上持ちます。
ちなみにiPhoneXs Maxで3174mAhあります。
まとめ
お疲れさまでした。ちょっと長かったと思いますが、これさえ理解していれば、いろんなスマホを見比べて自分にあったものが選ぶことができるのではないかと思います。
何度も読み込んで、また他の比較サイトを見るお供として、活用してみてくださいね!
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