「効率的に物事を進めるためには、習慣化するのが大事だよ」
良く聞く言葉ですね。
でもそう思って、習慣化できた人はどれだけいるでしょうか?
人は大事だと思っていても、実際はなかなか行動に移せない生き物です。
それは何故だと思いますか?
結論から言うと、それは「習慣化するための3つのビジョン」が具体化されていないからです。
逆を言えば、そのビジョンを具体化することが出来れば習慣化することは可能であると言うことです。
皆さんは、今までいろんなものを習慣化することに挑戦してきたでしょう。
今回はその習慣化したかったことを思い浮かべて、この記事を読んで見てください。あなたが、何故習慣化できなかったのかがわかります。また、実際に習慣化するための方法も一緒に解説していますので、この記事を読めば習慣化への第一歩を踏むことができます。
最初にどうしても言いたいことがあります。
「あなたが習慣化に失敗したのは、あなたの意志力が足りなかったからではありません。ビジョンが明確じゃなかっただけなんです。方法が間違っていただけなんです」
ぜひ自分を責めずに、習慣化を身に付けましょう。
あなたが行動を習慣化できない理由は3つ
あなたは今までどんなことを習慣化したいと思ったでしょうか。
・ダイエットを続けたい
・ジョギングを続けたい
・部屋を綺麗に維持したい
・後回ししないですぐ行動できるようにしたい
・宿題にすぐ取り掛かれるようになりたい
私も宿題をギリギリまでため込んで、休みの最終日に「終わらないかもしれない」という絶望感に打ちひしがれながら、「来年こそは絶対に最初に終わらせよう」と思ったものです。
しかし、実際にそれを習慣化できたことは小・中・高を通して一度もありませんでした。
それは何故でしょうか?
それは、習慣化するための3つのビジョンが原因です。
理由1.習慣化する行動が具体化されていない
理由2.習慣化した後のメリット・デメリットが具体化されていない
理由3.習慣化するための効率的な方法が具体化されていない
この3つの理由を、1つずつ解説していきますね。
習慣化する行動が具体化されていない
「夏休みの宿題を早めに終わらせる」という目標を、あげたとします。
では、「どのように行動すれば宿題は終わるのか」という具体的な行動目標まで細かく設定したことはあるでしょうか?
人は大きな目標を掲げた場合、到達のための努力を継続できない傾向にあります。例えば「大金持ちになりたい」「ムキムキのマッチョになりたい」などという、今の自分が達成した時のビジョンが明確にならない目標を掲げた場合、いったい何から手を付ければそこに到達するのか?というのがわかりませんよね。
習慣化も同じです。「夏休みの宿題を早めに終わらせる」ためには、いつ、どこで、どのくらいの量を、いつまでに終わらせることが出来ればよいのか、ビジョンを明確にする必要があります。
習慣化したい行動を、もっと実践レベルに落として具体化していきましょう。
「あなたは、自分が習慣化したい行動を」
・いつ(朝起きたらすぐに、夜寝る前に)
・どこで(家で、学校で、通勤の電車の中で)
・どのくらいの量を(1日に〇ページ、1日に1冊)
・いつまでに(1日、1週間、1か月後、毎日欠かさず)
「やるように決める」
このように、ここまで行動を具体化する事が大事です。具体性に欠ける目標は、結果として達成することができません。なんとなく「早めに宿題を終わらせたい」と思っても、毎日欠かさずコツコツと出来る人はそう簡単にいないのです。
朝早起きをして朝活をしたい人は、早く寝るためにどんな行動をすればよいのか具体的に考える必要があります。
ダイエットを継続したい人は、どんな方法で、一日に何をどれくらい食べて、運動は週に何回どのくらいの強度で行って、1か月後の体重は何kgになっているのが理想なのか。全てを設定する必要性はありませんが、どれか一つでも決めないことには「何となく痩せたいけど痩せられない」から永遠に抜け出すことはできません。
絶対に達成したい目標・習慣化がある場合は、このように実践レベルで行動を具体化してみましょう。
習慣化した後のメリット・デメリットが具体化されていない
あなたは何故その行動を習慣化したいのですか?
人は、行動をすることによって「有益な何かが得られる」と意識づけしない限り、習慣化することはできません。逆にやらないことで「不利益なことが起こる」というのも、意識づけには強い効果を発揮します。
例えば語学の勉強が良い例です。「英語を勉強してペラペラになれるように、毎日10単語覚える」という目標をあげたとしましょう。
この場合のメリットは「英語がペラペラになる」という部分ですが、これは具体的か?というと、意識づけには弱いと思います。
何故か?それは「英語がペラペラがペラペラになったあとのメリット、英語がペラペラに慣れなかった後のデメリット」が弱いからです。
英語を話したい理由が明確な人、「バックパッカーで旅に出ることを決めた人」とか「数か月後には海外勤務になることが決定している人」などの場合、英語が話せるようになったメリットとデメリットが明確なビジョンとして見えますよね。「現地で路頭に迷うことなく旅を続けることができる」「現地スタッフとすぐに仕事のやり取りをスムーズに行うことができる」というメリットと、「英語がわからないことで詐欺にあうかもしれない」「最悪の場合、海外転勤が見送られるかもしれない、評価が下がるかもしれない」というデメリットが明確になっていれば、人は必死になって取り組むでしょう。
「夏休みに宿題を早く終わらせる」という短期間の習慣化については、メリットとデメリットが明確になっていなければ、取り組むのは難しくなってきます。なんせ、「最後の3日くらいで頑張ればたぶん終わる」というのが、今までの経験でわかっているからです。
人は目先の誘惑に勝てません。宿題をやらなきゃと思いつつゲームに没頭するのは、とても楽しく感じます。なぜなら人は、「ダメだ」と抑圧されると、余計にそれが気になる心理を持っているんです。恐ろしいですね。
では「夏休みに宿題を早く終わらせる」のは無理なんでしょうか?メリットとデメリットを、より具体的に明確にしてみましょう。
「お母さんに、宿題やりなさい、と言われなくなる」
「夏休みの前半で宿題を全て終わらせることによって、8月〇日発売のゲームにすぐ取り掛かることができる」
「貴重な夏休みの最後を、宿題をやらずに楽しく終えることが出来る」
理由は、自分に都合が良い理由でいいんです。
あなたがそれを習慣化することによって、どんなメリットがあるのか、やらないとどんなデメリットがあるのかをとことん具体化してみましょう。
習慣化するための効率的な方法が具体化されていない
今まで二つの具体化「行動」「メリット・デメリット」を上げました。
最後にあげたのは、この「効率的な方法」です。
「効率的な方法がわかれば、苦労しないよ!」と思うでしょう。その通りです。
効率的な方法さえわかれば、習慣化するのも目的を達成するのも苦じゃないですよね。
では効率的な方法とは、いったいどこから情報を得ればよいのでしょうか?
そこは先人の知恵を使いましょう。
・勉強を習慣化する方法・ダイエットを習慣化する方法
・運動を習慣化する方法
・朝活をする方法
・読書を習慣化する方法
ネットで検索しても良いですし、本を読むのもよいでしょう。最近では、Youtubeでもこのような自己啓発系の情報を公開している動画も多くなってきました。
とにかくひたすら情報を探してみると、色々な方法が出てきます。
情報がありすぎて、どれが正しいのかわからなくなると思いますが、色んな方法があって当たり前。
なぜなら、100%全ての人が実践すれば必ず習慣化出来る方法など、世の中にはないのです。数ある方法の中から、「これならできそう」「これなら続きそう」と感じた方法を試していきましょう。
最初から完璧を求める必要はありません。
試してみて出来なくても、あなたの意思が弱かったわけでもありません。
方法が、あなたに合っていなかっただけなのです。
何せ、今まで生きてきて「出来なかった」ことをこれから「新しく出来るようにする」んですから、最初から出来なくて当たり前。
そのくらいの心意気で、色んな方法を試して行くことが大事です。
まとめ
今回は、あなたが行動を習慣化できない3つの理由を紹介しました。
理由①習慣化する行動が具体化されていない
理由②習慣化すした後のメリット・デメリットが具体化されていない
理由③習慣化するための効率的な方法が具体化されていない
皆さんが行動を習慣化できなかったのは、意志力が弱かったからでも、最初から出来ない人間だったからでもありません。
上記の3つが理由で、出来なかったのです。
1つずつビジョンを明確にして、是非習慣化した生活を手に入れてくださいね!
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